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再エネ拡大を抑止する日本社会の「慣性力」

2024年06月30日

RE100電力株式会社

「太陽光と風力の普及は電源全体の5割まで」という話を聞くことがある。つい最近も、再エネ普及に熱心な国会議員から聞いたばかりだ。その理由を聞くと「慣性力の制約があるからだ」ということらしい。 ◼️「慣性力の制約」という風評 「太陽光と風力の普及は電源全体の5割まで」という話を聞くことがある。つい最近も、再エネ普及に熱心な...

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世界のEV化と「酸っぱいブドウ」

2024年05月30日

RE100電力株式会社

お腹を空かせた狐が高い所に実っているブドウに届かず「あんな酸っぱいブドウは食べない」と負け惜しみを言うイソップ物語の「酸っぱいブドウ」はよく知られている。現在、日本で電気自動車(EV)を巡って起きている現象もこの「酸っぱいブドウ」そのままだ。 ■世界のEV化:加速するトレンドと日本の遅れ 世界中でEVへの移行が加速して...

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容量拠出金から透けて見える日本の電力市場の歪み

2024年04月30日

RE100電力株式会社

この4月から容量拠出金が始まった。電力会社によっては3円/kW時もの負担増となるが、問題の本質はそこではない。たとえば以下の記事(※1)には「小売競争がゆがむなら」と仮定形で書かれているが、仮定どころか、競争のゆがみは容量市場の最初から織り込まれているのだ。旧一般電気事業者の負担は事実上ゼロであるのに対して、新電力だけ...

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オッペンハイマーと「再エネ魔女狩り」

2024年03月30日

RE100電力株式会社

世界中で絶賛され、アカデミー賞で7冠を受賞したクリストファー・ノーラン監督「オッペンハイマー」が、ようやく日本で公開された。現代物理学の揺籃期の中で「天才物理学者」と呼ばれたロバート・J・オッペンハイマーは、その後、「原爆の父」として米国の英雄として栄光の頂点に立ったが、その後、マッカーシズムという異常な政治的な嵐の中...

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COP28での再エネ3倍増合意が意味するもの

2024年02月29日

RE100電力株式会社

2023年12月にドバイ(アラブ首長国連邦)で開催された第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)では、2030年までに再エネ設備容量を三倍増する議長国提案が日本を含む110カ国の署名で採択された。これは困難だが、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)や国際エネルギー機関(IEA)も可能とするシナリオを公表して...

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環境省・脱炭素先行地域の執行率が低い理由(その2) 〜大企業依存という落とし穴ともつれ合う縦割り官僚主義〜

2024年01月30日

RE100電力株式会社

2022年度からの環境省・脱炭素先行地域事業の執行率が低い(※1理由について、前項に引き続き考察する。前項では、(1)ファイナンスに関するミスマッチと、(2)推進力としての地域エネルギーハブ(事業体)が脱炭素先行地域事業の多くで欠落していること、その歴史と背景、必要性・重要性について述べた。また後者については「地域新電...

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環境省・脱炭素先行地域の執行率が低い理由 〜地域新電力と地域エネルギー会社との大きな勘違い〜

2023年12月30日

RE100電力株式会社

2022年度から環境省が鳴り物入りで開始した「脱炭素先行地域事業」という大型事業について、少し前になるが、23年8月31日にフォローアップの結果が公表されている(注1[1])。会計検査や政治的に取り組まれている「事業仕分け」以外は、多くの場合、やりっ放しで終わることが多い国の事業の中では、こうしたフォローアップは珍しく...

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世界の再エネ急拡大から取り残される日本

2023年11月30日

RE100電力株式会社

アラブ首長国連邦のドバイで11月30日から始まった第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)での一つの気運は、2030年までに再エネを3倍増させようという目標への各国の合意だ。再エネと言っても、これから6年で3倍にできるとすれば、ほとんど太陽光発電と風力発電の2つしかない。再エネではないが、蓄電池も急速に増やすこ...

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電気を使えばお金がもらえる

2023年10月30日

RE100電力株式会社

日本では、庶民も企業も、円安の影響もあって電気料金の高騰に苦しんでいる。ところが、「電気を使えばお金がもらえる」ところがある。   一つの例は、デンマークだ。風力発電が電力の60%を越えているデンマークでは、その風力発電の発電量が需要を大幅に超えるタイミングで、電力市場価格がマイナス(ネガティブ価格)になる時...

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「1次エネルギー」が消えてゆく

2023年09月30日

RE100電力株式会社

前回、今や世界では「太陽光・風力・蓄電池・EV・ヒートポンプ」という5本柱が、世界のエネルギー転換の軸となっていると伝えた。その流れに沿って、「1次エネルギー」という考え方そのものが廃れたものになり、不要になってゆきそうだ。  産業革命以後の化石燃料中心の世界では、エネルギー資源(原子力ではウラン)が「1次エネルギー」...

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